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【RPOとは】人材紹介・派遣との違いと「コア業務・ノンコア業務」の正しい切り分け

書類の山に埋もれて疲弊する人事担当者(旧来の作業代行)と、最新テクノロジーを活用して戦略的に指揮を執る人事パートナー(現代のRPO)の対比イラスト。「RPOとは」の定義変化、人材紹介との違い、コア業務・ノンコア業務の切り分けを視覚化したアイキャッチ画像。
監修:採用戦略アナリスト 一ノ瀬 真理子

「猫の手も借りたい」──そう考えて採用代行(RPO)を検討している人事担当者様は、少し立ち止まってください。
2026年卒の採用市場において、単なる「事務作業の代行」を依頼しても、採用成功は掴めません。

本記事では、求人倍率8.98倍(中小企業)という過酷な市場環境下における「正しいRPOの定義」と、人材紹介・派遣との決定的な違い、そして多くの企業が誤解している「コア業務・ノンコア業務の切り分け」について、戦略的な視点から解説します。

1. なぜ今、「RPO(採用代行)」の定義が変わったのか

かつて、RPO(Recruitment Process Outsourcing)は、大量の応募書類を処理するための「事務代行(BPO)」としての側面が強いサービスでした。しかし、その認識はすでに過去のものです。

市場環境の激変

リクルートワークス研究所の調査によると、2026年卒の大卒求人倍率は1.66倍。特に従業員300人未満の中小企業においては、8.98倍という記録的な「超売り手市場」となっています。出典:リクルートワークス研究所

このような「学生が企業を選ぶ」市場において、単にマンパワーを補充し、事務作業を早く回すだけでは、母集団すら形成できません。
現代におけるRPOの定義は、「採用経営課題を解決するための戦略的パートナー(外部脳)」へと進化しています。プロのリクルーターが戦略設計から実務までに入り込み、社員以上の熱量で採用成功にコミットすることが求められているのです。

2. 【図解】RPO・人材紹介・人材派遣の決定的な違い

「人を増やす」という点では同じに見えますが、その役割と責任範囲は明確に異なります。以下の図解をご覧ください。

推奨

RPO
(採用代行)

  • 役割:プロセス全体の代行・改善
  • 強み:ノウハウの蓄積・戦略実行
  • 対象:母集団形成~内定者フォロー
  • コスト:月額固定 または 成果報酬
「仕組み」を作る
戦略パートナー

人材紹介
(エージェント)

  • 役割:候補者の推薦
  • 強み:成功報酬型のリスク低減
  • 対象:特定のスキル・人物の紹介
  • コスト:年収の30〜35%(高単価)
「点」で採る
スポット支援

人材派遣
(事務派遣)

  • 役割:指示された業務の遂行
  • 強み:労働力の確保
  • 対象:データ入力・電話対応など
  • コスト:時給 × 時間
「手足」となる
作業リソース

解説:人材派遣は「指揮命令権が自社」にありますが、RPOは「業務委託」であり、プロとしての自律的な動きが期待されます。また、人材紹介は「採用できた場合のみ費用発生」ですが、ノウハウが自社に残りません。RPOはプロセス自体を最適化するため、将来的な内製化にも寄与します。

3. 多くの企業が間違える「コア・ノンコア」の切り分け

「重要業務(コア)は社内で、単純作業(ノンコア)は外注で」。これはRPO活用の鉄則と言われてきましたが、この「コア」の定義自体を見直す必要があります。

業務フェーズ 従来の認識
(失敗する切り分け)
プロの視点
(26卒以降の正解)
スカウト配信
文面作成
コア(社内)
自社の言葉で書くべき
専門業務(RPO)
スカウトは「手紙」ではなく「広告」です。開封率を高めるコピーライティングやターゲット選定は、高度なマーケティングスキルを持つプロに任せるべき領域です。
一次面接
書類選考
コア(社内)
社員が会うべき
準委託(RPO/AI)
スクリーニング(要件定義との照合)はAIやRPOに任せ、社員の工数は「最終合否」と「口説き」に一点集中させます。
最終合否判定
魅力付け
コア(社内) 真のコア(社内)
「一緒に働きたい」と思わせる熱意の伝達、企業文化の体現、そして経営判断としての採用決定は、社員にしかできない代替不可能な業務です。

スカウト文面の作成やターゲット選定を「ノンコア(単純作業)」と捉えて安易に経験の浅いスタッフ等に任せると、反応率は劇的に下がります。これらは今や「プロに任せるべき専門業務」なのです。

4. 失敗しないRPOの選び方:作業より「成果」

RPOベンダーには大きく分けて「BPO型(作業代行)」と「コンサルティング・プロデュース型(成果コミット)」の2種類があります。

  • BPO型:「スカウトを100通送ります」「日程調整をします」といったタスク消化を約束する。安価だが、採用結果には責任を持たない。
  • 成果コミット型:「採用目標人数の達成」や「母集団の質」に責任を持つ。戦略設計から入り込み、必要であれば媒体選定の見直しも提案する。

中小企業における求人倍率8.98倍という現状を鑑みれば、単に作業を代行するだけのベンダーでは不十分です。例えば、Hitotechnology(ヒトテクノロジー)のように、「採用成功率100%」を掲げ、マイナビ等の媒体運用から実務までを一気通貫でプロデュースできるパートナーを選ぶことが、採用成功への最短ルートとなります。

5. よくある質問(Q&A)

RPO導入を検討する際、人事担当者様からよくいただく質問を一ノ瀬が回答します。

Q

採用人数が数名(1〜5名)でもRPOは依頼できますか?

A

はい、可能です。
むしろ、専任の採用担当者を1名雇うよりも、RPOを活用した方がコストパフォーマンスが良いケースが多くあります。月額10万円程度からスカウト代行のみを依頼できるサービスや、成果報酬型のサービスを選ぶことで、小規模採用でも固定費リスクを抑えて導入できます。

Q

途中からの依頼(スポット依頼)は可能ですか?

A

可能です。
「内定辞退が続いて枠が埋まらない秋採用」や「夏インターンの集客だけ」といったスポットでの依頼も一般的です。ただし、ベンダーによっては「最低契約期間(3ヶ月〜)」を設けている場合があるため、従量課金型柔軟なプランを持つ中堅ベンダーを選ぶのが賢明です。

Q

社内に採用ノウハウが残らないのでは?

A

ベンダーの選び方次第です。
業務をブラックボックス化せず、マニュアル作成やスカウト文面のABテスト結果などを「データ資産」として納品してくれるベンダーを選べば、ノウハウは蓄積されます。契約前に「定例ミーティングでのレポート内容」や「納品物の権利」を確認することをお勧めします。

RPOは「コスト」ではなく「投資」です

2026年以降の採用活動は、自社のリソースだけで戦うにはあまりにも過酷です。
優秀なRPOベンダーを「外部脳」として迎え入れることは、経営戦略そのものです。

自社に最適な「成果を出せるRPO」を探すなら、以下の比較記事を参考にしてください。

【2026卒版】新卒採用代行(RPO)おすすめ比較ランキングを見る

この記事の監修者

一ノ瀬 真理子 | 採用戦略アナリスト

大手外資系コンサルティングファームにて組織開発・採用戦略領域を担当後、独立。 「採用は数合わせではなく経営戦略」を信条とし、表面的なテクニックではなく、本質的な母集団形成と歩留まり改善を支援する。特に2026卒市場における中小企業の「勝ち筋」構築に定評がある。

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