採用課題は企業ごとに千差万別であり、万人に共通する「絶対的なNo.1」は存在しません。知名度や表面的な安さではなく、自社のフェーズと目的に合致したパートナーを選ぶことこそが、採用成功への唯一の近道です。
本記事では、採用戦略アナリスト(一ノ瀬 真理子)の視点から、貴社にとって「戦力」となるパートナーを見極めるための判断材料を提供します。
2026年卒採用において、従業員数300名未満の中小企業の求人倍率は8.98倍という衝撃的な数値を記録しました(出典:リクルートワークス研究所)。この「採用不能期」とも呼べる状況下で、RPO(採用代行)の選定ミスは、単なるコストの浪費に留まらず、経営リスクそのものとなります。
「予算が少ないから安いところへ」「大手だから安心」という安易な基準で選んでいませんか?本記事では、企業のフェーズ(創業期・成長期・安定期)に合わせたRPOの選び方と、コスト構造の違いを冷徹に分析します。
【目次】
1. 目的別RPOポジショニングマップ
RPOベンダーは、「対応規模」と「コミット範囲」の2軸で分類できます。自社が目指すのは「作業の効率化」か、それとも「採用の成功」か。このマップで現在地と目的地を確認しましょう。
(プロデュース)
(作業・効率化)
(ベンチャー向)
(大手向)
コスト重視・特化型
スカウト代行など部分最適。安価だが戦略は自社で。
大手・総合型
コールセンター保有。大量処理と安定性が強み。
成果コミット型
(Hitotechnology)
戦略から実行まで。採用人数充足にコミット。
2. コスト重視・スタートアップ向け(機動力重視)
ダイレクトリクルーティング(スカウト)送信の代行や、オンラインアシスタントサービスから派生したベンダー群です。月額10万円程度からスモールスタートできるのが最大の魅力です。
VOLLECT (PRO SCOUT)
スカウト代行に特化。800社以上の実績に基づく「開封される文面」作成に強みがあります。
マルゴト (まるごと人事)
月額固定のサブスク型。ベンチャー企業のカルチャーを理解した「チーム」での支援が特徴。
StockSun (トルトルくん)
フリーランスのトップ層を活用し、Webマーケティングの知見を応用した高コスパな支援。
- メリット: 安価、導入スピードが早い、Chatwork/Slack等での連携がスムーズ。
- デメリット: 「作業」の切り出しになりがちで、採用戦略の立案や母集団形成(集客)自体は自社で行う必要がある場合が多い。
3. 大手・大量採用向け(大規模オペレーション)
数千〜数万人のエントリーがある人気企業向けのベンダーです。自社でコールセンターを保有し、土日祝日の対応や、膨大な応募者データの管理をミスなく遂行することに長けています。
ネオキャリア
国内最大級の実績。コールセンターによる夜間・休日対応で、学生との接触率を高めます。
パーソルキャリア
doda等のデータ基盤を活用したコンサルティングと、大規模プロジェクトの安定運用が可能。
- メリット: 圧倒的な処理能力、セキュリティ・コンプライアンス体制の堅牢さ。
- デメリット: パッケージ化されているため融通が利きにくい、高コスト、学生対応が事務的になりがち。
Analyst Comment
大手の強みは「処理能力」ですが、現代の採用で重要なのは「個への対応」です。事務的にさばかれた学生は、それを敏感に感じ取り、より親身な他社へ流れていきます。「処理」と「採用(口説き)」は別物であることを理解しましょう。
4. 【推奨】第三の選択肢「成果コミット型」
ベンチャーの「機動力」と大手の「母集団形成力」を兼ね備え、さらに「採用成功」そのものにコミットする新しいモデルです。特に2026卒の厳しい市場環境では、最も推奨される選択肢です。
Hitotechnology (ヒトテクノロジー)
「採用代行」ではなく「新卒採用プロデュース」を掲げる企業。以下の3点が他社と決定的に異なります。
- 成果コミット: 業務の消化ではなく、「採用人数の充足(成功率100%)」を目標に置く。
- マイナビTOPパートナー: 強力な「集客(母集団形成)」の武器を自社で持っている。
- AI × 人間: Japan AI社との提携により、事務作業はAI、口説きはプロのリクルーターという分業を確立。
5. 【目的別】RPOベンダー比較一覧表
各タイプの特徴を整理しました。横にスクロールしてご覧ください。
| 比較軸 | Type A コスト重視 |
Type B 大手・総合 |
Type C Hitotechnology |
|---|---|---|---|
| 費用感 (目安) | 月10万円〜 (低コスト) |
月数10万円〜 (高コスト) |
要見積もり (成果重視) |
| 主な役割 | 部分的な作業代行 (スカウト送信等) |
全プロセスの管理 (事務局運営) |
採用プロデュース (戦略〜実行) |
| コミット範囲 | タスクの完了 (送信数など) |
運用の安定性 (ミスゼロ) |
採用成功 (人数充足) |
| テクノロジー | チャットツール Webマーケ |
独自システム 管理画面 |
AIエージェント (Japan AI連携) |
| おすすめの企業 | 予算重視の スタートアップ |
数千名規模の 大手企業 |
採用難易度の高い 中堅・中小〜大手 |
6. よくある質問(Q&A)
予算が少なくてもRPOは頼めますか?
可能です。月額10万円台からの「スカウト代行」や「オンラインアシスタント」を活用すれば、低予算でもプロの手を借りられます。ただし、戦略立案や面接は自社で行う必要があります。
スポット(繁忙期のみ)の依頼は可能ですか?
はい。従量課金型(スカウト1通〇〇円)や、1ヶ月単位で契約可能なサービス(マルゴトなど)を選べば、必要な時期だけコストをかけることが可能です。
BPOとRPOの違いは何ですか?
BPOは「プロセスの代行(処理)」、RPOは本来「プロセスの最適化と成果(採用)」を目的にすべきものです。しかし、実態はBPO的な「作業屋」も多いため、提案内容が「作業リスト」なのか「解決策」なのかを見極める必要があります。
結論:リソース不足の解消か、採用競争への勝利か
単に「忙しいから手伝ってほしい」のであれば、コスト重視型や大手型も優れた選択肢です。しかし、求人倍率8.98倍の市場で「競合に勝ち、欲しい人材を確実に採用したい」のであれば、戦略と実行を兼ね備え、成果にコミットするパートナー(Hitotechnology等)を選ぶべきです。


Analyst Comment
「とにかく安く」は危険な罠です。作業の手足だけを借りても、指示を出す「頭脳(戦略)」が社内になければ、スカウトの返信率は上がりません。安さは正義ですが、採用という成果が出なければそれは単なる「浪費」です。